投資信託よりも低コストで分散投資ができるものにETFがあります。
今回は、投資初心者が知っておくべきETFをいくつかご紹介しますので、今後の投資の参考にしてみてください。
あわせてETFのメリット、デメリットについても解説しています。おさらいとして読んでみてください。
✅この記事を読んで欲しい方👇
では、いってみましょう!
ETFについて
投資初心者にとっては
と、思っている方も多いと思います。
私も投資を始めた頃はこのように思っていました。
ここで簡単にETFについて確認してみましょう!
①ETFとは
ETFとは、Exchange Traded Fund の略で「上場投資信託」とも言います。
ETFは名前の通り投資信託の一種でもあり、株式と同じように取引所に上場していて、証券口座を持っていればリアルタイムに取引ができます。
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②ETFと投資信託の違い
ETFと投資信託は大まかには同じ枠組みの中にあり、基本的にはどちらも投資信託なのですが、ETFは上場している、投資信託は上場していないというところが大きな違いとなっています。
種類数は圧倒的に投資信託の方が多く、ETFは証券会社でないと購入できませんが、投資信託は証券会社のほかに銀行、郵便局などでも購入可能です。
(ですが、銀行、郵便局の窓口では買わないようにしましょう。必ずネット証券で購入しましょう。手数料が違いすぎます⚠️)
初心者におすすめなつみたてNISAでは主に投資信託が対象となっており、ETFは10本以下とかなり少ないです。
ETFは上場しているため株式と同じようにリアルタイムで取引が可能ですが、投資信託は上場していないため注文を出した当日には購入できず、主に翌営業日の価格で取引が行われます。
コスト面でも大きな違いがあります。
長期投資の場合、手数料は運用成績に大きく影響するためかなり重要です。
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購入時 |
売買委託手数料(証券会社で異なる)がかかる。※SBI証券では約定代金の0.495%(一部無料) |
販売手数料(費用がかからないノーロードのファンドが多い) |
信託報酬 |
一般的には投資信託より安い。※最安は0.03% |
一般的にはETFより高い |
売却・解約時 |
売買委託手数料がかかる。※SBI証券では約定代金の0.495%(一部無料) |
信託財産留保額、換金手数料がかかる場合あり |
③ETFのメリット
ETFのメリットとしては以下のような点が挙げられます。
- 分散投資
- 低コスト
- リアルタイムで取引できる
- 分配金がもらえる
1:分散投資
ETFはさまざまな銘柄で構成されているので、1つのETFを持つだけで分散投資が可能となり、リスクを抑えることができます。
例えば、
S&P500に連動するETFであるVOOは米国の代表企業500社に1つのETFで投資可能で、VOOを買うだけでGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)などの超大企業に投資ができます。
2:低コスト
ETFは「信託報酬」と呼ばれる保有中にかかってくる手数料が、一般的には投資信託よりも安いです。
VOOは信託報酬0.03%と低コストで、1年間100万円運用していてもたったの300円しかかかりません。
投資信託は、信託報酬0.1%〜3.0%とETFよりもコストは高いです。
3:リアルタイムで取引できる
ETFは取引所に上場しているため、リアルタイムで取引が可能となっています。
よって、株式と同じように成行・指値注文なども行えます。
ただし、投資初心者にとっては株価が割高なのか、割安なのか判断に困る場合もあるので注意。初心者はつみたてNISAで投資信託から始めるのがおすすめです。
4:分配金がもらえる
ETFは銘柄により異なりますが、年1回、年2回、年4回など分配金が支払われます。
分配金が支払われることで、
「あぁ、投資しているんだな〜」
「これが不労所得かぁ!」
などと投資していることへの実感が湧いてきます。
分配金で自分の大事な人へプレゼントすることで間違いなく喜んでもらえると思います☺️
また、分配金を再投資して複利効果を発揮するのもいいです。
④ETFのデメリット
ETFのデメリットとしては以下のような点が挙げられます。
1:ETFの自動積立ができない
多くの証券会社ではETFの自動積立の設定ができません。
毎月定期的にETFを購入したい場合、手動で買い付けを行わなければなりません。
ETFはつみたてNISAの対象も少なく、人気の米国ETFは対象ではありません。
ただし、SBI証券では「米国ETF定期買付サービス」があり、毎月決まった日に決まった数量のETFを買い付けしてくれます。
2:分配金が自動的に再投資できない
ETFのメリットでもあったように、ETFは銘柄により異なりますが年1回、年2回、年4回など分配金が支払われます。
このもらった分配金を再投資することで「複利効果✨」により資産形成を加速させていくことができます。
しかし、ETFではこの分配金を自動で再投資する仕組みはないため、自分で再投資して買付をしなければなりません。
3:投資信託よりもある程度の資金が必要
投資信託は100円という少額で投資ができるので投資初心者には始めやすい商品となっていますが、ETFは100円で買える商品はありません。
最低でも1株買うのに数千円以上はかかってきます。
SBI証券の米国ETFランキング上位に入っているVOOでは1株購入するのに約380ドル(4万円以上)かかるので初心者にとってはハードルが高いかもしれません。
2020年に発表されたサラリーマン男性の月額平均お小遣い額は3万9,419円でした😇
引用:https://pdf.irpocket.com/C8303/QW2b/QENO/dkpj.pdf
4:売買時に手数料がかかる
ETFのメリットとして「低コスト」がありましたが、ETFの売買取引の際に売買手数料がかかり、何度も取引をすることでコストが嵩んできます。
SBI証券で米国ETFの売買をするとき、購入時に約定代金の0.495%の手数料がかかり、さらに売却時にも約定代金の0.495%の手数料がかかってきます。
一部対象銘柄では買付手数料が無料となっているので、利用するのもいいかも
しれません。
投資初心者が知っておくべき米国ETFについて
低コスト、分散投資できることで人気となっている米国ETFですが、ここで投資初心者が知っておくべきETFについてご紹介したいと思います。
ETFに興味があるけど何を買ったらいいのか迷っている方は参考になると思います。
(※データは2021年6月22日に基づくものです)
①VTI
✅低コストファンドの代表でもあるvanguard社の代表的なETF。
☑️これ1本で米国株式全体に投資できる優れたETF。
✅経費率は0.03%と超低コスト(1年間100万円運用しても300円しかかからない😳)。
☑️分配利回りは1%台と高くない。
長期運用するためのETFとしては優秀です。
SBI証券では買付手数料無料で購入できる銘柄となっているので、気になる方はSBI証券を開設していましょう。
ETFではなく、投資信託で運用したい方は「楽天VTI」や「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」がおすすめです。
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②VOO
✅VTIと並ぶ、低コストファンドのVanguard社の代表的なETFの一つ。
☑️米国株式市場を代表とするインデックス(指数)であるS&P500を指数としているETF。
✅S&P500を指数としているため、分散が効いていて、リスクが低くなっているため長期投資に向いている。
☑️経費率は0.03%と超低コスト(1年間100万円運用しても300円しかかからない)。
✅分配利回りは1%台と高くはない。
SBI証券では買付手数料無料で購入できる銘柄となっているので、気になる方はSBI証券を開設していましょう。
✅詳しくはこちらの記事をご覧ください👇
✅SPXへの投資記録についてはこちら👇
③QQQ
✅ナスダック市場に上場する時価総額上位100企業で構成されているナスダック100指数をベンチマークにしているETF。
☑️2020年3月コロナショックからの株価上昇率はトップクラスで、2020年の代表的なETFといえる。
✅投資対象が成長著しいグロース企業を多く含んでいるナスダック100銘柄でもあるので、リスクも大きいETFである。
☑️分配利回りは1%以下であり、キャピタルゲイン(株価の値上がり)目的で投資するETF。
ナスダック100指数に投資したいけどQQQは1株300ドル以上で手が出せないというお小遣い制サラリーマンの方は、ナスダック100指数に連動する投資信託なら100円から購入できるのでおすすめです👇
④VT
✅FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスを指数としているETF。
☑️この1本で全世界、米国、欧州および日本などの先進国株式に加えて、中国やインドなどの新興国株式を含む約8,000銘柄に投資できるETF。
✅経費率は0.08%と低く、分配利回りも2%前後あり、バランスの取れたETF。
全世界に投資できるETFといっても57%はアメリカ企業で構成されており、その上位は米国大企業のGAFAMが占めている点は覚えておこう!
SBI証券では買付手数料無料で購入できる銘柄となっているので、気になる方はSBI証券を開設していましょう。
⑤高配当ETF(SPYD、HDV、VYM)
高配当ETFとして代表されるのがこのトリオ。
SPYD、HDV、VYMの3つです!
それぞれ特徴を述べていきます。
✅ステートストリート社が運営する高配当ETFで「SPDR(スパイダー)シリーズ」の一つ。
☑️S&P500指数の採用銘柄のうち配当利回りが高い80銘柄から構成。
✅高配当ETFの中で最も分配利回りが高い(約4%)。
✅株価も1株40ドル台(2021年6月時点)で初心者でも手の出しやすい価格で人気となっている。
☑️モーニングスター配当フォーカス指数をベンチマークとしているETFで、財務健全で優良企業の利回り上位75銘柄で構成。
✅経費率は0.08%で高配当ETFの中では最もコストが高いが、それでも1年間100万円運用しても800円しかかからない。
☑️分配利回りは3〜4%。
✅バンガード社が運営する高配当ETF。
☑️FTSEハイディビデンド・イールド指数をベンチマークとしているETFで、米国の高配当銘柄で構成されている。
✅バンガード社が運営していることもあって、経費率は0.06%と高配当ETFの中で最も安い。
⑥VIG
✅ナスダック米国ディビデンド・アチーバーズ・セレクト指数をベンチマークとしているETFで、10年以上増配の実績のある企業で構成されている。
☑️バンガード社が運営していることもあって経費率は0.06%と安い。
✅増配銘柄を集めたETFではあるが、分配利回りは1%後半でそれほど高くない。
☑️分配金は年々増配しているため将来的に安定した配当が見込める。
まとめ
今回はETFと投資信託の違いについて、ETFのメリット・デメリットについて解説した後に、投資初心者が知っておくべきETFについて紹介しました。
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上場 |
している |
していない |
種類 |
少ない |
多い |
取引価格 |
リアルタイム |
翌営業日の価格で行われる |
手数料(購入時) |
売買委託手数料 |
販売手数料(ノーロードが多い) |
手数料(信託報酬) |
投資信託より安い |
ETFより高い |
手数料(売却・解約時) |
売買委託手数料 |
信託財産留保額、換金手数料等 |
【ETFのメリット】
【ETFのデメリット】
【投資初心者が知っておくべき米国ETF】
【おすすめ証券会社】
以上、ここまで読んでいただきありがとうございます🙇♂️
皆さんの少しでも参考になれば幸いです😊
では、また👋
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